北斗晶さんが、乳がんで右乳房の全摘出手術をするそうです。。
胸筋は保存したのか、まさかハルステッド手術で乳房や大胸筋、小胸筋、リンパ節の廓清という厳しい治療になるのでしょうか。。
主治医から、
「胸の事より今は5年先、10年先、生きることを考えてみましょう。」とのお話を受け、手術を決心されたようですが、このシチュエーションどっかで聞いたことがあるような。。
思い出したのは、歌手の川村カオリさんが、左乳房の乳がんと診断をされた時の主治医のことばです。
「誰だろうと変わらない。全摘なら全摘。大事な事は生きることだ!」
他の医師にも
「決めるのは君自身。だけど万一再発したとき、後悔しない?なんであの時切らなかったんだろうって!」
と力強く言われたようです。
ここで、手術の結果が良ければ美談だったのですが、乳房全摘手術(胸筋を保存したのか、ハルステッド法なのかは不明)
と抗がん剤という厳しい治療を受けた後、その3年後リンパ節、骨、肺にがんが再発転移し、乳がんが見つかってから5年後に永眠されました。。
あの力強い医師の言葉はなんだったのでしょう?
あの苦しい抗がん剤治療はなんだったのでしょう?
全摘手術、抗がん剤治療が終わった後も、精力的に活動されたのも決してお体にいいことではなかったはずですが。。
実は全摘出手術(胸筋保存乳房切除術、ハルステッド法)と乳房温存手術の生存率は変わらないそうなんです。
というのも、どんなに早期に発見されたとしても、すでにがんは全身に転移している可能性もあり、その場合は川村カオリさんのように、数年後再発転移が発見されることになります。
医師や患者さんの意見を著書やインターネットなどで見させていただいて、「あくまで個人的な」乳がんに対する認識は、
①定期健診は病気予防にはならないので、健診しているからといって大丈夫と思ってはいけない。
②早期発見した時点ですでにがんが転移している可能性もあるので、再発転移を恐れて広範囲の臓器や組織を手術で取り除くことはない。
③乳がんは放置すると肥大して痛みや発熱、出血を伴うものもあるので、癌そのものは摘出したほうがいい。その場合も転移を恐れて広範囲の組織やリンパ節を取り除くことはない。
④がんになったら仕事の量や自分の趣味嗜好は減らした方が良い。がんばりすぎない。欲張らない。
⑤抗がん剤や放射線治療は根治を目指して(副作用が強くでるほど)行わない。
⑥再発転移したら抗がん剤や放射線治療は生活の質(QOL)を維持できるよう質、量を調整して行う。
⑦現状、本当のがんを治す治療方法はない。
⑧「一気にがんを叩きましょう!」「バッサリ切っちゃいましょう!」と言う医師には要注意。
⑨予防するためには、なるべく病院に行かずに済むよう、日頃から、仕事、趣味、飲食、など欲求は腹6~8分に調整する。
⑩悪い病院は少ないが、いい病院も少ないので、癌になったらどうするか想定しておく。
などでしょうか。
・本当の癌は治らないがすぐ命が奪われるわけではない。
・本当の癌は急いで強い治療を行ったとしても完治するわけでもない。
・副作用の強い治療は日々の生活の質を落とすだけで意味がない。
・本当の癌かどうかは、何年後かに再発転移するかどうかでやっとわかる。
とも言えそうです。
癌は日本人の2人に1人がかかる普通の病気でもあります。
わたしもいつ癌になるかわかりませんが、定期健診に行かないので、早期発見は無理でしょう。自分や自分の身体に自信があるわけではありません。ただ、慢性疾患に関しては医療機関に期待してないだけです。
北斗晶さんも、全摘出の手術を選択されたのであれば、より大変な思いをされるかもしれませんが、願わくば、主治医がなるべく副作用の少ない治療方法を選択してくれて、間違っても、
「再発して後悔しないように、ここでバッサリ切っちゃって、一気に叩きましょう!」
みたいなノリにならない事を祈ります。
なにより、本当の癌でないことを心よりお祈りいたします。