ベーコンやソーセージなど加工肉、赤身肉を毎日50グラム食べると大腸がんなどの発症リスクが18%高くなるとWHO(世界保健機関)が発表しました。
この発症リスクが18%増というのも判断が難しい数字ですが、あまり気にしなくていい情報です。
現在喫煙している人の肺がん発症リスクは470%(370%増)と言われています。
オーストラリアやアメリカなど肉を輸出している国とエチオピアやインド、バングラデシュなど比較的貧しい国や宗教上肉を食べにくい国などと比較しているデータのようです。
しかし大腸がんの発症リスクがエチオピアの方が低くても、エチオピアの平均寿命は63歳ぐらい、オーストラリアは82歳です。
最近、元気で長生きしている「超」高齢者の方は肉類を積極的に摂取しているという話を聞きます。
実は「加齢・長生き」が一番の癌発症リスクなので今回のWHOの発表はある意味、
「肉類を食べると長生きするよ♡」という証拠かもしれません。
加工肉などに限らず、野菜、果物、炭水化物、砂糖など「食べる」ということは、生命を維持するための栄養を摂取するという「メリット」だけでなく、食物を栄養にするために内臓の働かせたり各種ホルモンの分泌調整など身体の負担となる「デメリット」(リスク)もあります。
デメリット(リスク)ゼロの食品はありません。無農薬栽培をしても、自然農法でも、福島原発から遠く離れて生産された食品でも、ビーガンやベジタリアンであっても、「食べること」によって受けるリスクはゼロになりません。
その「リスク」と人それぞれの健康状態や生き方とを微調整して、食べる内容、量を決めればよいのでしょう。
※ちなみに中年以降は加工肉や赤身肉より炭水化物や砂糖の大量摂取の方が肥満や三大疾病につながるので「糖質過剰摂取」の方を心配しましょう!!
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